この記事を書いた人

元人事・産業カウンセラー。企業の人事部で10年間勤務し、職場トラブルの相談を300件以上担当。現在はフリーランスとして、働く人のメンタルヘルスに関する情報を発信しています。
私が前にいた大手メーカーのチーム、まあ雰囲気が最悪でした。会議中は沈黙、業務連絡だけの殺伐とした空間、誰かがミスするとため息が漏れる…。毎日8時間以上あの空気の中にいるの、本当にきつかったです。
チームの雰囲気が悪くなる原因
リーダー・上司に問題がある
チームの雰囲気はリーダーの影響が最も大きいです。威圧的な上司、えこひいきする上司、コミュニケーションを取らない上司…トップが変わるだけで雰囲気がガラッと変わることは珍しくありません。
メンバー間の不信感
過去のトラブルや誤解が積み重なって、メンバー同士に不信感がある状態。発言するたびに「また何か言われるんじゃ」と警戒し合っていると、自然とコミュニケーションが減ります。
業務過多・人手不足
忙しすぎて余裕がない。余裕がないと人に優しくできない。結果、ギスギスした雰囲気になる。これは個人の問題じゃなくて組織の問題です。
成果が出ていない
チームの成果が出ないと、犯人探しが始まったり、責任の押し付け合いになったりします。負の連鎖が雰囲気をどんどん悪くしていく。
個人レベルでできる改善方法
1. 自分から挨拶・声かけをする
「自分一人が変わっても…」って思うかもしれないけど、雰囲気の改善は一人の行動から始まります。
「おはようございます」「お疲れさま」「ありがとう」。この3つを意識して増やすだけで、確実に空気が変わります。
2. 「ありがとう」「助かりました」を増やす
感謝の言葉は、職場の心理的安全性を高める最も簡単な方法です。
「資料作ってくれてありがとうございます」「確認してもらえて助かりました」。些細なことでも言葉にする。言われた側は嬉しいし、周りで聞いている人にもポジティブな影響があります。
3. 失敗を責めない雰囲気を自分から作る
誰かがミスしたとき、自分はどう反応するか。「大丈夫、次気をつけよう」と言える人がチームに一人いるだけで、空気は変わります。
4. 雑談のきっかけを作る
業務連絡しかしないチームは、どうしても殺伐とします。天気の話、週末の話、お昼何食べるか…5秒の雑談がチームの潤滑油になります。
5. 一対一の関係を築く
全体の雰囲気を変えるのは難しくても、個別の関係性は改善できます。ランチに誘う、業務の相談をする、お菓子を分ける…小さな接点の積み重ねが、チーム全体に波及していきます。
自分の力では変えられない場合
正直に言います。一個人の努力だけでは限界がある場合もあります。
上司に相談する
チームの雰囲気について上司に相談してみましょう。「最近チームのコミュニケーションが減っていて、業務効率に影響が出ている気がします」と業務の観点から伝えると、上司も動きやすいです。
人事部に相談する
上司自体が原因の場合は、人事部や相談窓口を頼りましょう。厚生労働省の個別労働紛争解決制度では、職場環境に関する相談も受け付けています。
異動・転職を検討する
チームの雰囲気が悪い状態が長期間続いていて、改善の見込みがない場合は、自分の環境を変えることを真剣に考えましょう。
「チームの雰囲気が悪い」は正当な転職理由です。面接では「よりチームワークを重視した環境で働きたい」とポジティブに言い換えればOK。
雰囲気の悪いチームで自分を守る方法
- 「自分のせいじゃない」と認識する:チームの雰囲気は構造的な問題。あなた個人の責任じゃない
- 社外に居場所を作る:職場だけが世界じゃない。趣味や友人関係でリフレッシュする
- 定時で帰る:雰囲気の悪い場所に長くいる必要はない
- ストレスチェックを受ける:厚生労働省「こころの耳」のセルフチェックツールを活用する
まとめ:まず自分を守って、できることから始めよう
- チームの雰囲気は個人の問題じゃなく組織の問題
- 挨拶・感謝・雑談で一人からでも雰囲気は変えられる
- 限界があるときは上司・人事に相談
- 自分では変えられない環境なら、環境自体を変える
- 何より、自分のメンタルを最優先に
一人で抱え込まないで。チームの空気に飲まれないように、自分を守ることを忘れないでくださいね。

