この記事を書いた人

けいこ
元人事・産業カウンセラー。企業の人事部で10年間勤務し、職場トラブルの相談を300件以上担当。現在はフリーランスとして、働く人のメンタルヘルスに関する情報を発信しています。
私も適応障害と診断されたとき、朝起きても体が動かなくて。「仕事に行かなきゃ」と思えば思うほど体が重くなる。あれは気合いの問題じゃなくて、脳がSOSを出していたんですよね。
朝起きれない・行けないのは「甘え」ではない
うつ病は脳の病気です。気合いや根性で治るものではありません。
脳内の神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン)のバランスが崩れることで、意欲の低下、疲労感、不眠などの症状が出ます。「怠けている」のではなく、脳が正常に機能していない状態。
今すぐやるべきこと
1. 心療内科・精神科を受診する
まだ受診していないなら、今日予約を入れてください。初診は予約が取りにくいことがあるので、複数の病院に電話しましょう。
2. 会社に連絡する
「体調不良で休みます」で大丈夫。詳しい理由を言う必要はありません。メールでもOKです。
3. 無理に出勤しない
フラフラの状態で出勤しても仕事にならないし、症状が悪化します。休むことは治療の一環です。
休職という選択肢
休職の流れ
- 心療内科で診断書をもらう
- 会社に診断書を提出して休職を申請
- 休職期間は会社の規定による(一般的に3ヶ月〜1年)
- 傷病手当金を申請する
傷病手当金
休職中は給与の約2/3が健康保険から支給されます(最長1年6ヶ月)。
- 連続3日間の待期期間後、4日目から支給
- 申請は会社の人事部を通じて行う
- 退職後も条件を満たせば受給可能
休職中にやるべきこと・やってはいけないこと
やるべきこと
- とにかく休む。何もしなくてOK
- 規則正しい生活リズムを心がける
- 通院を続ける、薬を飲む
- 回復してきたら軽い散歩から始める
やってはいけないこと
- 「早く復帰しなきゃ」と焦る
- 自己判断で薬をやめる
- SNSで仕事関係の情報を見る
- 「みんなに迷惑をかけている」と自分を責める
退職も選択肢
休職して復職するか、退職するかは、回復してから冷静に判断しましょう。うつ状態のときに大きな決断をするのはリスクがあります。
ただし、職場環境がうつ病の原因であり、復帰しても再発する可能性が高い場合は、退職も正しい選択です。
相談先
- 厚生労働省「こころの耳」:働く人のメンタルヘルス相談
- 厚生労働省 相談窓口一覧:「消えたい」と思ったとき
- 自立支援医療制度:通院費が1割負担になる制度。医療費の負担を軽減できます
まとめ:まずは休むこと。それが一番大事
- うつ病は脳の病気。甘えではない
- 心療内科の受診が最優先
- 休職中は傷病手当金が支給される
- 「何もしない」が治療
- 大きな決断は回復してから
一人で抱え込まないで。あなたの命より大事な仕事なんて、この世にひとつもないですから。

